[ヴィンテージ]Gibson / 1968 ES-345TDSV Cherry

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1ピースマホガニーネック&ハカランダ指板の1968年製ES-345のチェリー・フィニッシュ。

14度ヘッドストックアングル、1ピースマホガニーのナローネック、ブリッジプレートにプラススクリューが使用されたステッカー・ナンバードPAFピックアップ&ワイヤー付きのパテントナンバー入りABR-1ブリッジ、ブランコテイルピース、ウィッチハットノブが特徴となる1968年製となり、オプションとなるバリトーン・サーキット&ステレオ・アウトが付けられたチェリー・フィニッシュの個体となり、一般的には1965年頃までとなるブラジリアンローズウッドを指板材に使用した貴重な1本です。

現在は使いやすいようにバリトーン・サーキットを活かしながらモノラル・アウトへと配線修正されており、フロントピックアップカバーは開けられた形跡があることからモノラルアウト時のミックスポジションでフェイズアウトしないようにマグネットの向きを変更したことが推測でき、ペグは中央下部にネジ穴が配置されたセンターリグの"Made in W.Germany"刻印入りシャーラー、牛骨ナット、フレットはオリジナルに近い幅でより高さのあるJescar 51100へと交換され、指板や一部ポジションマークのチップや破損部の修正が施された即戦力の状態をキープしています。

ナット幅は40.1mmとナローネックの中では少し幅が広く、適度な厚みのネック形状を持った個体となり、交換されたJescar 51100フレットは前オーナー様が主にスライドプレイで使用していたためフレットの減りは殆ど見られずネック、トラスロッドの状態も良好で、またオーバーバインディングではなくオリジナル・フレット同様バインディング内側のみへのフレット打ち替えを行っているためオリジナルに近い感触でチョーキングやビブラートに秀でた高いプレイヤビリティによりジャンルを選ばない万全のネックコンディションと言えます。

退色し易く赤みの抜けた個体が多い時期のチェリーカラーですが本機は経年変化によるトップコートのイエローイングと相まって深みのある重厚なチェリーフィニッシュがしっかりと残っており、ボディトップとネックにびっしりと入ったウェザーチェックによりこれぞヴィンテージギターと感じられる自然なエイジングによる芸術的な佇まいも所有欲を刺激します。

4.03kgとバリトーン回路を内蔵している点も含め重量のある個体であり、音への影響も大きいオリジナルのナイロンサドルを使用しているため、芯の強い張りのある低音と柔らかい高音が特徴の個体と言え、ハカランダ指板による指への跳ね返りが強くアタックがしっかりと出た1960年代中期モデルに近いトーンを持ちながら全体のエアー感とプレーン弦のコンプレッション感も上手くミックスされた力強い生鳴りが魅力的です。

また、ローパワーでナチュラルなオリジナルのステッカー・ナンバードPAFピックアップによるメローなフロントとトレブリーなリアの対比によりバリトーン・サーキットとの組み合わせでかなり幅の広いサウンドメイクが可能となり、バリトーン回路を搭載することによりバリトーンSWの1.バイパス・ポジションでも特にリア・ピックアップ時のフェイズアウト気味なニュアンスを持ったミッドハイのキャラクターは唯一無二のサウンドです。

ペグ、ナット、フレットと消耗品の交換が見られ、実用的なモノラル・アウト仕様へと変更されたプレイヤーズコンディションですが、サウンドの要となるオリジナルのピックアップや貴重なハカランダ指板&赤みの残ったチェリーフィニッシュ等重要なポイントはしっかりと抑えた個体と言え、この魅惑的なルックスを維持しながらバリトーンスイッチを外して、ブラスサドルへと変更することによって王道のES-335トーンへもモディファイできる満足度の高い1本です。

※ご委託品


シリアルナンバー:901609
重量:4.03kg
ピックアップ:Original Sticker Numbered PAF x 2
ピックアップ直流抵抗値:フロント:7.36kΩ  リア:7.31kΩ
ネック幅:ナット:40.10mm  5フレット:45.70mm  12フレット:50.87mm
ネック厚:1フレット:21.99mm  5フレット:21.79mm  12フレット:24.44mm
付属品:非純正ギブソンハードケース、オリジナル・ポットカバー x 3
セットアップ時使用弦:D'Addario EXL-110 (0.010-0.046)
中古保証:1年