[ヴィンテージ]Ibanez / 1981年製 TS808 JRC4558D

0円(税0円)



SRVの使用で知られるJRC4558D搭載の1981年製ラージボックスTS808。

今では様々なエフェクターの説明で「TS系」という表記ができるほど、オーバードライブ/ブースターの代表機種の一つとなっているアイバニーズ・チューブスクリーマーの金字塔的存在となる初号機のTS808。

1979年に初号機となるTS808が発売され1980年代前半に登場したスティーヴィー・レイ・ヴォーンがTS808、TS9を使用し、極上のストラトトーンで奏でるブルースによって世界的に評価が高まり、その後のSRVフォロワーによる様々なアンプ、ギターとの組み合わせによるチューブスクリーマーによるサウンドとともにオーバードライブペダルの一つのジャンルを作り上げたシリーズモデルです。

こちらの個体は1979年発売時のナローボックス、「-」ありのTS-808表記、ナット付きDCジャック、コントロールツマミ回りの目盛りなし、(R)マーク付きロゴの最初期スペックから細かく使用変更を行い、その後のTS9等と同サイズのラージボックス、「-」なしのTS808表記、固定ナットなしのDCジャック、コントロールツマミ回りの目盛りあり、(R)マークなしのIbanezロゴ、ブラック・プラスチック絶縁シートを持つ1981年製となり、オペアンプは最も人気の高いJRC4558Dを搭載しています。

そのサウンドは4558系TSの最高峰と言え、TS9と比べるとゲインは低く、その分クリアかつ細かいニュアンスの再現力が高く、クリーミーかつ枯れたトーンが絶品の1台です。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンはフェンダーアンプ使用時にTS808を常にオンにしてアンプの補正を行っていたとも言われていますが、同じようにOVERDRIVEを低く、TONE、LEVELを高めにセッティングすることによって細かいピッキングタッチの再現力を高めるとともに、適度なコンプレッション感とギターやアンプのおいしい中域を絶妙な具合でブーストしてくれ、TS9よりもクセがなくダイナミクスレンジに富んでいるためこのような使用においても他オーバードライブでは味わえない極上トーンを堪能できます。

単体で歪ませたときにも音がつぶれることはなく、また巻弦のニュアンスが心地良く、TONEツマミを3時以降に上げて使用しても耳に痛い高音成分が少なくマイルドながら音抜けが良いのも特徴です。

この個体はかなり使い込まれてきたことが伺え、バックラベルが完全に剥がれており、OVERDRIVE、TONEポットに若干のガリがありますが、通常使用においては問題なく、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのギター/アンプ・テクニシャンであったシーザー・ディアスがスティーヴィー・レイ・ヴォーンが後期に使用していたTS808の2台を放出し市場に出たことがありましたが、そのうちの1台と同じJRC4558Dのオペアンプで製造番号も同じ「1228」である点もSRV好きとしてはうれしい1台です。


シリアルナンバー:-
付属品:なし
中古保証:3か月